「レクリエーションのネタが尽きてきた」「いつも同じ方しか参加しない」「体操は嫌がられる」。デイサービスや通いの場の職員の方から、よく伺う悩みです。
この記事では、光る機器への反応を使った認知運動レクリエーションの実施例を5つ紹介します。座ったまま参加でき、勝ち負けが目立たず、数字が残る。この3つが、参加者の輪を広げるポイントです。
認知運動レクリエーションとは
光った場所に手を伸ばす、色を見て触るかどうかを決める。こうした「見る・注意する・判断する・動く」を遊びの形で行う活動です。REAXIONではこの流れを認知運動(Cognitive Motor)と呼んでいます。
体操との違いは、「考える」要素が入ることです。決まった動きの反復ではなく、その場で判断して動くため、飽きにくく、認知と運動を同時に使う(デュアルタスク)活動になります。
実施例5選
1. 光ったらタッチ(基本)
配置:机の上にデバイスを3〜4個。ルール:光ったら手で触る。時間:1人30秒〜1分。
説明が要らないので、初参加の方や認知機能に不安のある方でもすぐに取り組めます。「今日は何回触れたか」が数字で残ります。
2. 赤だけタッチ(判断)
ルール:赤く光ったら触る、青く光ったら触らない。
「触らない」判断が入ることで、注意の切り替えと抑制が必要になります。つい触ってしまう場面に笑いが生まれ、周囲で見ている方も参加しやすい雰囲気になります。
3. 順番おぼえ(記憶)
ルール:光った順番を覚えて、同じ順に触る。最初は2個、できたら3個、4個と増やす。
短期記憶を扱う課題です。「3個までできた」という達成が分かりやすく、少しずつ伸ばす楽しみがあります。
4. 左右どっち(空間)
配置:左右に離してデバイスを置く。ルール:光った側の手で触る。
身体の向きを変えたり、視線を左右に動かしたりする課題です。左右で反応の差がある方は、日常でも片側に注意が向きにくい可能性があるため、職員の気づきにもつながります。
5. 対戦・チーム戦
ルール:2人で交互に、または2チームに分かれて合計回数を競う。
個人の速さではなくチームの合計にすると、勝ち負けが個人に集中せず、応援する側も盛り上がります。「〇〇さんの番だよ」と自然に声がかかります。
進行のコツ
- 座位から始める:立ち上がりが難しい方も参加できる配置にし、可能な方だけ立位・移動を伴う課題へ進む
- 速さを競わせすぎない:「前回の自分より」を基準にする。順位づけは参加意欲を下げることがあります
- 待ち時間も参加時間に:順番待ちの方が他の方の様子を見て笑ったり応援したりする時間が、活動全体を前向きにします
- 1人1〜2分、全体で20〜30分:長くやるより、定期的に続けるほうが効果的です
- 数字を伝える:「今日は12回」「前回より2回多い」と伝えると、次回の参加につながります
記録を活かす
REAXIONでは、反応時間や回数、正答・誤答がREAXION CLOUDに記録されます。月1回、同じ課題で測定すると推移が見え、次のように活用できます。
- ご家族への説明:「前回より速くなりました」を数字とグラフで示せる
- 活動計画の見直し:伸びている方・変化が少ない方に合わせて難易度を調整する
- 職員間の共有:担当が変わっても、前回の内容を引き継げる
導入施設のデイサービス管理者は「座ったままでも実施できるので、多くの利用者さまに参加していただける。『前回より速かった』という会話が自然に生まれている」と話しています。
まとめ
認知運動レクリエーションは、体操が苦手な方も参加しやすく、考える要素があるため飽きにくい活動です。座位から始め、判断・記憶・空間の課題へ段階的に広げ、数字を残して次回につなげる。この流れができると、レクリエーションが介護予防の記録にもなります。
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※ REAXIONは医学的な診断・治療を目的とした製品ではありません。認知症をはじめとする疾患の診断を行うものではなく、特定の疾患の予防・改善を保証するものでもありません。
