EVIDENCE
測定の根拠と、研究への姿勢。
認知と運動を統合して捉えるという考え方には、いくつもの研究領域の積み重ねがあります。REAXIONが参照している知見が何を示しているのか、そして研究機関との連携方針をご説明します。
REFERENCES
参照している知見
REAXIONの測定指標は、公開されている研究領域を出発点に設計しています。ここでは論文名を並べるのではなく、それぞれの研究領域が「何を示しているのか」と「REAXIONの設計にどう関係しているのか」をご説明します。
いずれもCognitive Motor、すなわち認知と運動を切り分けずに捉えるという考え方につながる知見です。
掲載内容は研究領域の考え方の紹介であり、REAXIONによる特定の効果を示すものではありません。REAXIONは医学的な診断・治療を目的とした製品ではなく、特定の疾患の予防・改善を保証するものではありません。
- DUAL-TASK
認知課題と運動課題を組み合わせた研究
何を示しているか:歩行や姿勢保持といった運動課題に、計算や記憶などの認知課題を同時に課すと、片方だけを行う場合に比べて成績が変化することが報告されています。認知と運動が共通の資源を使っていることを示す領域です。REAXIONとの関係:この知見が、認知と運動を分けて測るのではなく、同時に負荷をかけた状態で測るという設計の根拠になっています。
- PROCESSING SPEED
処理速度トレーニングの研究
何を示しているか:視覚情報を素早く処理する課題を反復すると、その課題および類似した課題の成績が変化することが報告されています。一方で、訓練した課題からどこまで効果が広がるのかについては、研究間で結果が異なり議論が続いている領域です。REAXIONとの関係:課題の難易度を段階的に調整し、同一条件で反復・再測定できる仕組みを設けている理由がここにあります。
- GAIT & COGNITION
歩行と認知機能の研究
何を示しているか:歩行速度や歩行の安定性が、注意や実行機能といった認知の指標と関連することが報告されています。歩くという動作が、身体機能だけで成り立っているわけではないことを示す領域です。REAXIONとの関係:立つ・向きを変える・手を伸ばすといった日常動作に近い形で課題を構成し、生活場面とのつながりを保つようにしています。
- ORIGINAL DATA
REAXION独自研究
何を進めているか:REAXIONで取得した測定データについて、年齢層別・実施分野別に反応速度と判断精度の分布を集計しています。同一課題を繰り返し実施した際のばらつきの範囲も確認しています。目的:測定値がどの程度安定して取得できるのかを把握し、指標の読み方と課題設計の改善につなげるためです。集計結果は継続的に更新します。
- COLLABORATION
大学・医療機関との共同研究
何を進めているか:測定指標が意図した機能を捉えられているかという妥当性の検証、対象者ごとの安全な負荷設定、トレーニング課題の設計について、大学および医療・福祉領域の研究者との共同研究を進めています。方針:結果は断定的な効果の主張ではなく、検証の過程と限界を含めて公開していく考えです。共同研究のご相談を承っています。
REAXION ORIGINAL DATABASE
REAXION Original Database
参照する知見に加えて、自分たちのデータでも確かめています。
REAXIONでは、累計3,000名以上の認知運動測定データをもとに、独自データベースを構築しています。
このデータベースは、統計解析、認知運動指標の研究、年代別分析、性別比較、継続変化の解析などに活用されています。
測定データが増えるほど比較の基盤が整い、認知運動への理解と研究の精度につながります。
※ データは個人が特定されない形で統計処理を行った上で分析に用いています。分析結果は医学的な診断・判定ではありません。
DATABASE OVERVIEW
データベースの構成。
年代・性別の構成と、記録している4指標の分布です。測定データの追加にあわせて更新していきます。
Age Distribution
年代別の構成
学齢期から高齢期まで、幅広い年代の測定データが含まれます。
Gender Distribution
性別の構成
- 男性 54%
- 女性 44%
- 未回答 2%
性別ごとの分布を踏まえて、指標の読み方を調整します。
Reaction
反応速度の分布
光刺激の提示から反応成立までの時間の分布です。
Decision
判断の分布
条件に対して正しい対象を選べたかの精度の分布です。
Memory
記憶の分布
順序やルールを保持したまま遂行できたかの分布です。
Motor Response
運動遂行の分布
狙った動作を身体で実行できたかの安定性の分布です。
※ 図に表示している数値は構成イメージであり、実際の集計値ではありません。集計結果は準備が整い次第、順次公開します。
COLLABORATION
研究機関の皆さまへ
REAXIONでは、測定・評価技術の研究開発を、外部の研究者とともに進めていきたいと考えています。共同研究、データ提供、実証実験のご相談を承ります。
測定プロトコルの詳細や、取得できるデータ項目の仕様については、お問い合わせいただければ個別にご説明いたします。
