反射神経テストのやり方|定規で測る棒落下テストの手順と、結果の読み方・測定の限界

監修:(株式会社スマートスタート 取締役COO・REAXIONラボ所長)

反射神経テストのやり方(イラスト)

反射神経テストは、特別な道具がなくても定規1本で試せます。ただし、数値が出ても「何を測れているのか」を知らないと、結果の読み方を誤ってしまいます。この記事では、反射神経テストのやり方(測定方法)として、定規で測る棒落下テストの手順、落下距離の換算表、結果の読み方、そしてこのテストで測れないことを整理します。

反射神経テストでわかること|早見表

方法 測れるもの 必要なもの 向いている場面
棒落下テスト(定規) 手の単純反応時間 30cm定規 授業・自宅での体験
ブラウザ・アプリのテスト 手指の単純反応・選択反応 PC・スマホ 個人の手軽な自己チェック
全身反応測定 下肢を含む単純反応 専用の測定器 体力テスト
光刺激型デバイス 単純反応+選択反応・記憶・移動を伴う反応 複数の光刺激デバイスと専用アプリ 競技・介護予防・安全衛生の測定

機器ごとの違いは反応時間の測定機器の種類と選び方で詳しく解説しています。

定規でできる棒落下テストのやり方

体力測定でも使われてきた方法を、定規で簡易的に再現します。2人1組で行います。

  1. 測る人は椅子に座り、利き手を机の端から出して、親指と人差し指を少し開いておきます。
  2. 出題する人は、30cm定規の上端を持ち、ゼロの目盛りが測る人の指の高さに来るようにぶら下げます。
  3. 出題する人は、予告なしに定規を離します。
  4. 測る人は、落ちてきた定規をできるだけ速くつかみます。
  5. 指の位置にある目盛りを読み、落下距離として記録します。
  6. 5回行い、極端な値を除いた平均で見ます。

離すタイミングを毎回変えること、測る人が定規を見て予測しないことが、正確に測るコツです。

落下距離と反応時間の換算表

定規は自由落下するため、落下距離から反応時間が求められます(時間=√(2×距離÷重力加速度))。目安は次のとおりです。

落下距離 反応時間の目安
10cm 約0.14秒
15cm 約0.18秒
20cm 約0.20秒
25cm 約0.23秒
30cm 約0.25秒

数値は計算上の目安で、年代や体調、練習の有無によって個人差があります。他の人と比べるより、同じ条件で繰り返して自分の推移を見る使い方がおすすめです。年代による違いの考え方は、反応速度を上げるトレーニング方法の記事も参考になります。

結果を読むときの3つのポイント

1. 1回の数値で判断しない

集中力や定規を離すタイミングで、1回ごとにばらつきが出ます。複数回の平均で見ましょう。

2. 条件をそろえる

時間帯、利き手、座り方、定規の持ち方を同じにすると、前回との比較がしやすくなります。

3. 左右の差も見る

利き手と反対の手で同じように測ると、左右差が見えることがあります。左右差の読み方は測定データの「左右差」の読み方で解説しています。

棒落下テストで測れないこと

棒落下テストが測れるのは、合図に対して決まった動作をする単純反応時間です。一方、スポーツの場面や日常生活、作業現場で求められるのは、見て、判断して、動くという一連の反応です(認知運動の考え方)。次の点は、定規では測れません。

測れないこと 理由
判断の速さと正確さ 合図が1種類のため、選ぶ要素がない
身体を移動させる反応 手の動きだけで完結する
方向ごとの反応差 刺激の位置が固定されている
数値の蓄積と比較 手書きの記録になる

さらに詳しく測りたいときは

複数の光刺激デバイスをランダムに点灯させ、タッチした反応を記録するタイプなら、単純反応に加えて選択反応や移動を伴う反応も測れます。REAXIONは、反応速度・判断・記憶・運動遂行を同時に記録し、測定データはクラウドに蓄積されます。スポーツでの使い方はスポーツ分野での活用、測ったあとの鍛え方は反射神経を鍛える方法11選をご覧ください。

まとめ

反射神経テストは、定規1本で手軽に試せます。落下距離から反応時間を換算でき、複数回の平均と同じ条件での比較がポイントです。ただし測れるのは手の単純反応で、判断や移動を伴う反応までは見えません。目的に応じて、測り方を選びましょう。

関連リンク:体験デモ/導入・見積のご相談/反応時間の測定機器の選び方

Cognitive Motorを、あなたの現場へ。

REAXIONの測定・トレーニングを実際に体験してみませんか。